ABOUT THE JOURNEY

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2017年に旧ユーゴの国々、クロアチアとボスニア、セルビアを1ヶ月ほどかけて旅したのだけど、あの旅から来年で10年になってしまう。その前にすべてを書き終えたいと思って、今回ブログを全面リニューアルした。2018年に書いていたのは24記事。その内、非公開記事がday24。残りはあと15日。焦りにも似た何かからまた書き始めた。

更新するんなら、もう構成やデザインの融通の効かないはてなブログで書きたくはないなーと思って、Astroで構築することにした。書いていた23記事もすっきりすべて移行して、当分は無料運営していくつもり。マークダウンで記事を書いていけるし、Gitプッシュでデプロイできるのも楽ちん。

ブログ名も "ひつじのたび" から "GRAIN&GOLD" に変更したけど、これは記憶の断片(Grain)と、クロアチアのドゥブロヴニクに存在したラグーサ共和国(Gold)から着想を得たもの。自分の記憶は完全ではなく、どんなに辿っても、体験したすべてを書き残すことは難しい。9年の年月が経ち、すっかり忘れてしまったことばかりである。粒子のような記憶一つ一つは、取り留めもないもの。でもそれが連なることで、何らかの繋がりが見えてくる。そういう記憶を追ってみたい。その粒一つ一つは、今でも煌めいている。

ラグーサ共和国は、Non bene pro toto libertas venditur auroという標語を掲げていたとされる。ラテン語なんだけど、黄金を持ってしても自由を売り渡してはならない、と訳すことができる。ロヴリイェナツ要塞に刻まれているのを目にした。これは中世の時代、ヴェネチアやオスマントルコなどの大国に囲まれながら、戦争を選ばず、領土拡大や他国への侵略に靡くことなく、大国との交渉で自治を保ち続けた小国なりの戦略だった。黄金には価値があった。だけど、それ以上に得られるものがあった。

直感に引きづられ、半ばやけっぱちのような気持ちで、航空券のチケットを手にして、始まってしまったこの衝動的な旅。その記憶を忘れられない。旅の輪郭を掴んだ経験でもあったし、自分の中で旅することへの意味が変わった瞬間でもあった。その原点のような旅を、追懐を重ねて、書いていこうと思う。交通手段・料金などの具体的事実よりも、時を経ても忘れないでいたことが主軸になるので、役には立たないなと思いながらも。

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